バレエと歯科矯正 ②

で。実際どんなもんよ、歯科矯正。

初診で丁寧に説明を頂き、家族会議にかけ、了承を得た娘の矯正歯科。いざ心を決めて次の予約を取る。次の段階は詳しい口腔内の検査である。この検査時は娘だけで大丈夫で、私は待合室で待機していた。

口腔検査

口腔、顔貌写真、レントゲン撮影、口腔模型作成の為の印象採取、咬合記録、そして必要に応じて顎機能検査。(36,000円ほどだった)

口腔検査に行った時、バレエレッスン後だった事もあり、シニヨンだった。レントゲン撮影では金属は厳禁なので、頭に刺さっているU ピンを取らなければならない。(すっかり失念していたが、クリニック側がバレエにも詳しい事もあり、抜け目なく対応してくれていた。神クリニック。)

そしてその検査等を元に、ドクターが模型作成や画像診断を行ってくれ、今後の治療方針をより具体的に提示してくれた。(←検査より2週間後くらいには仕上がっていた。ここで費用も決定)

歯科矯正って、検査が終われば直ぐにとりかかれるの?

いざ矯正!!

まずは、院長室にて検査結果が伝えられる。娘は前歯の両2番目が反対咬合であったがどうも出歯部分について同年齢と比較して15度ほど前へ突出しているらしい。説明のち、まずは一期として、前歯の反対咬合というよりも、出ている部分、出ていない部分を綺麗にフラットにしていこうという治療指針を提示され、承知した。

掛かりつけ医から紹介していただき、やっとついに手が入るのかと思ったがそうではないらしい。(我が家は定期的に掛かりつけ医で口腔メンテナンスをしていたので「直ぐに」とりかかれたのだが)

口腔内の状況により虫歯や歯周病の治療、はたまた抜歯措置を先に行い、クリーンな状態になってから矯正へと進むのがセオリーとのこと。(娘が通っていたのは自費診療の矯正歯科専門院だった故)

幸いクリーンな状態の口腔内であったので、歯石などを落とすお掃除をした後、直ぐにブリッジの建設となった。俗によく見る、歯の上に金属のワイヤーが付く状態である。

矯正歯科初体験な娘。感想やいかに…

初めて付けた器具の感想

「痛い」と。痛いのだと。あぁ、そうだよね。(泣)ワイヤーを締めて歯を少しずつ動かすらしいのだが、少しの調節でも人生の中でそのような体験は初めてで、それはそれは可哀相なほど食欲が落ちた。(初めて付けてから1週間は食事にも気を遣うレベルで痛がり、そして普段より食べれず体重も落ちた。以後もワイヤー調節時は痛い事が多かったので、調節日の次の日はレッスンが無い日を狙って予約した。)

器具を付けた時に、ブラッシングの指導も併せてあったのだが、これはまた後日にしたい。矯正して大変なのは何も痛いだけではなく、日々の自己メンテ(歯磨き)もしっかりと行わなければならない。虫歯が出来たら器具を外し、虫歯治療をし、そしてまた器具をつけて…という遠回りになるのだ。

器具を付けた後は?

動的矯正治療

器具をつけて、本人の具合と体調を見ながら、少しづつ実際に歯や顎を動かす治療となってくる。もちろん、微調整する前には、歯石等の除去をし、虫歯が出来て遠回り治療にならないようにメンテナンスが入って、その後にワイヤーを締め、少し調節する。(口腔内清掃は歯科衛生士さん、ワイヤー調整は院長)

この治療は大体1か月に1度ほどであり、通うのもそれほど苦痛でない。また、この時期、学校側やお稽古先に提示する、診断書?(簡単な歯科矯正説明書)もお願いできる。日本において、歯科矯正はそこまでメジャーでは無いので、苛めや排除につながらないように、院長が一筆持ってくれる。「矯正歯科に通っている」「治療により発熱や食べにくいなどの不具合がある場合がある」「ワイヤー等の器具が意図せずはずれ、口腔内損傷防止の観点から早退し治療となる場合がある」等々、周囲に理解を求める文章となっていた。我が家は学校用とバレエ用、2枚頂くこととした。(他でもされているのかな?素敵なクリニックだと思った)この頃は治療につき2,000~3,000円。

保定治療

動かした歯や顎の後戻りを防ぐためにする治療。上記の動的矯正治療で付けたブリッジ(ワイヤー)を外して、シンプルな器具となる(娘は寝る時だけマウスピースに近いものをはめている。)。この時期になるとクリニックに通うのは3~4か月に1度となる。歯並びのチェックや、保定期の具合チェック、そして歯のクリーニングをする。これを2~3年ほどする。(娘、今、ここ)(1回2,000~3,000円)

やってよかった?

まだ完了していないのだが、幸いなことに、前歯の反対咬合は、歯を抜くことなく治った。ドクターも想像以上に綺麗になったようで、驚いていた。しかし前歯の突出(出っ歯。同年代より骨格的に15度突出)はまだ問題点として残っている。

機能的には噛み合わせも良くなり機能的には問題なくなり、あとは審美的な要素となってきた。これをそろえるとなると、第2期矯正となり、骨格が大人に近くなってきた高校生あたりから現実味を帯びてきそうである。多分、抜いて、引っ込めて…という矯正となる。見た目の問題であるので、成長を待ちながら、娘にとって良い判断をしてきたいと思う。

そこまで?と感じるかもしれないが、やはり、バレエダンサーで、口元が見ていられない…という方は少ないように感じる。もし、もし娘が…毎日毎日レッスン頑張っている娘が…将来…と思うと、ベストな選択をしたい思う。(たとえパパのビールを発泡酒に変更したり、良い豆のコーヒーをひかなくなったとしてもね。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です