バレエと中学受験 ①

バレエと受験って両立できるの?

中学受験を決意

前述したように小学3年生の春。今後コンクールに参加していきたいか…の案内がきた時に中学受験を決意した。

https://ballerina-support.blog/chugakujyukennwoisikisitahi/

このページでの我が家の決意

・中学受験をする

・中高一貫校である女子校に狙いを定める

・受験勉強は基本的に家庭内で完結

・レベルをしる為に定期的に大手塾の模試を利用する

まず色々と方向性を決めていかなければ、作戦は立てられない。

本気バレエ組とするか。

趣味バレエ組とするか。

本気組だとしても、趣味組だとしても、娘が通うスタジオではコンクール参加の意思を示し、コンクールレッスンや個人レッスンで鍛錬すれば、コンクールに参加は出来る。しかし、その延長線上にある将来の進みたい方向性と我が子の性質を見抜き手を差し伸べていかなければならないような気がした。娘に尋ねる。どれだけ本気なのか。コンクールに出たいだけなのか。将来はバレエ関係で自立していきたいのか。それとも趣味としてほどほどでいいのか。

その答え次第で、塾の有無、受験する学校の校風やレベル、通学の所要時間、もしバレエだけじゃなくなった時の模索環境等々、色々とピースを埋めていかなければならない。

仮にも「本気でバレリーナを目指しているの」と言われたら…それが高校生あたりだと遅過ぎるような気がしたからだ。昨今、早い段階から本気組は海外留学を視野に入れたり実際に日本を離れたりしている。日本の学生の「普通」を意識していたら到底遅い。日本の教育は、横並び教育をベースといているように感じるので、普通だったら、そのレールに乗れば、人並みの経歴は手に入る。しかし、バレエ業界はそうとは思えなかった。本気になれば本気になるほど普通の子たちよりも早い段階で色々と決意し進まなければならない。

「別に私立に行かなくても…」という声も聞こえてくるが、受験し私立に行くメリットが、公立にいくメリットよりも多い気がしたので我が家は受験という選択肢を選んだ。

中学受験をして私立に行くメリットってなんだい?

娘は本気組だった

もう言葉のままである。一生懸命お勉強して色々と可能性を広げていくのだろうと淡い期待をしていたのだが、あっさりと砕け散った。娘はどうやら、かなり本気であった。(成長したら少しは現実を見て変化があるかなと思っていたが、決意してから3年たった今、6年生でも変わらない)

こうなってくると親もだいぶ腹をくくらなければならない。我が家はサラリーマンの家庭だ。娘のほかに息子もいる。しっかりせねば。

中学受験のメリット(中高一貫校で狙っている所は女子校である。以下主観で申し訳ないが)

・内部進学なので難しい高校受験がない。(一番伸びるであろう14,5歳の頃はバレエに集中出来る。)

・中高一貫私立は内申点というものが無いに等しいので定期テストを頑張ればよい。(シンプルな成績の付き方であり、学内において勉強だけを意識すればよくなる。)

・6年計画ではなく5年計画+1年(大学受験勉強に重点)なので大学受験にシフトしたとしても、すべて公立よりは余裕が生まれる。(娘は両立出来るほど要領はよくなさそう。)

・女子校なのでジェンダーを気にせず学生生活を送れそう。また女性の世界で生きていく術を身に着けれそう。(バレエ業界は女性が多いので巧く立ち回る術も忘れないでほしい。)

・指定校推薦を沢山持っている。(もしバレエ関係で大学に行きたくても関連がありそうな指定校推薦が案外あったりする。)

・私立の女子校という事もあり同じような境遇の子も分野が違えど沢山おり切磋琢磨できそう。(スポーツ、芸術、共に本気組が沢山いる様子の学校ならではであるが。)

・先生方も本気組に慣れており少しのサポートや、もし留学等々になったとしても知識や対応がありそう。(先生方の理解がないよりはある方が良い。オープンスクールで確認済み。)

・もし勉強にシフトしたとしても、それはそれで勉強の環境としても良い学校である。(私立ゆえの勉強環境の素晴らしさ、サポートは言わずもがな。)

つらつらとメリットと思われることを書いたが、肝心なのは本人である。本人と学校の相性は大切である。同じ私立でも偏差値の高い学校も検討そして提案したのだが娘に断られてしまった。(通学時間がかかり過ぎるから駄目、勉強のレベルが高すぎてバレエする時間が無くなってしまう、とにかく出来るだけバレエに重点を置ける学校が良い…と。)彼女の中にはバレエ以外の脇道は考えてないらしい。自分の持ち合わす能力で、背伸びせず効率よく学生生活を送りつつ、バレエに全身全霊を注ぎたい…のだと。こうなってくると、もはや、サポートに回るしかない。

家庭内の受験勉強は果たして受験に凶と出るのか吉と出るのか。

受験の為に準備

まずは学校の学習を深めてもらう事から始めた。いきなり受験勉強に足を踏み入れるのもどうかと思ったので、基礎知識の幅を広げる事と、反復練習をさせた。市販されているドリルも使用したし、ネットに落ちているフリー素材も活用させていただいた。計算を正確に出来る事をまずは重視した。あと、中学受験において社会科の試験は覚えることが膨大である。地図記号や流通の単元などは低学年のうちからでも混乱なさそうだったので早めに教え始めた。都道府県などもそうである。

そして「意味は分からなくてもいい。耳を作るのだ。」と思い基礎英語を聞いてもらう事にした。3年生、4年生、5年生、6年生でも進む事無く毎年同じレベルの基礎英語を受講した。内容は毎年変わるので飽きる事無く、時間の取れる時には聞いていた。(英語に関しては志望校の入試にリスニングの試験も選択であり、英検5級レベルとのことで、挑戦させても良いなと感じた。そしてバレエのワークショプ等で他の国の先生から学ぶ事もあり、聞く耳を持たせていても損はないと感じた。)

勉強だけに重点をおいていれば4年生や5年生からの塾通いで何とかなりそうであるが、毎日バレエのレッスンがあるとなると、そうも言ってられない。(娘は受験の為にレッスンをセーブして、受験が終わったらレッスン再開♪なんて考えは一切なく、むしろ猛烈に悲しい顔をされる。お友達は何人もそのスタイルなのだが娘はバレエを休むなどあり得ないらしい。)

探り探り、娘のレベルと受験勉強の範囲を整理しながら、3年生より、隙間時間を使って、少しずつ少しずつ「受験勉強」というピースを埋めていく3年間であった。

今も継続中であるが、これが予想以上に時間が取れず、焦り始めた。模試では志望校判定で合格確実を貰っているが、不安しかない。もし家庭で受験勉強をさせる決意をされた親御さんが居たら、もっと私より上手にやって頂きたい。(泣) 思ったより時間は取れない物である。

実践した勉強法や、使用したテキストなどは、また後日紹介していきたいと思う。

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