
メリット
歯並びがきれいになる
見た目も綺麗になる
咬み合わせが良くなる
お手入れが簡単になる
デメリット
お金がかかる
器具をつける期間の生活が大変
何度も矯正歯科へ通わないといけない

乳児健診の頃より反対咬合(はんたいこうごう)と指摘されていた娘。つまり受け口である、と。前から2番目の歯が左右とも反対咬合。両前歯は前に突出していて所謂出っ歯。しかし、まだまだこれからの成長過程で動くかもしれないので、「様子をみましょう」の連続。ぼんやりではあるが、いつかは「歯科矯正」を考えないといけないのかなぁと思っていた。
以後は、3か月に1度、歯科検診をしながら様子を見守っていた。反対咬合のせいか、口呼吸も常だし、テレビなんか見ていても口があいていた娘。決して美人とは言えないお口。
そんな折、小学2年生の冬、いつものように3か月に1度の歯科定期健診でついに指摘されました。小さな頃からずっと歯の成長を見守っていてくれていた掛かりつけ歯科医から。
「永久歯も生えそろって来ましたが、反対咬合の様子はかわりません。その影響なのか、噛み合わせが上手くいっていない箇所が見受けられ、少し歯がすり減りそうです。そろそろ、1度、矯正歯科の専門医に診てもらってもいいかもしれません。」
ついに歯並びと向き合う時が訪れてしまった。でも歯科矯正についてイメージは出来ても、なんら役立つ情報を持ち合わせていない事に気づく。
「ぶしつけで申し訳ないのですが、先生がご存じの良い矯正歯科ってありますか?同業者から見て、ここは良いなぁっていう所はありますか?」
とダメもとで聞いてみる。すると、紹介はしていないけれど…と前置きをしてくれた上で、「ここの院長先生はとても良い先生だから」と教えてくれた上に、紹介状まで書いてくれた。(後日、そこの歯科矯正クリニックに通うのだが、そこの先生も治療するたびに娘の掛かりつけ医に進捗状況を折り返してくれている様子。素敵なご縁に感謝。)

後日、未知の体験にドキドキしながら電話で予約を取ってみる。そして、初診の日(相談料は2,500円程だった)。口腔内診察→現在のままで過ごした場合に発生するかもしれない問題点解説→考えられる治療方針→費用説明→治療開始時期説明。このような流れの初診だった。時間にして20分ほど。そして、これを踏まえた上で、検査を受けるか考えてねと。
口腔内診察
口腔内診察は私も娘の横についたまま、ドクターの説明をうけた。娘は診察台の上で口を開いている訳だが、ドクターは丁寧に私にも分かるように説明してくれた。掛かりつけ医は両前歯2番目反対咬合による影響での歯のすり減りを気にしていたが、そこまで強いすり減りではないので、矯正せずとも様子をみるののも1つの手ではある。と。
現在のまま過ごした場合に発生するかもしれない問題点
すり減りは多少あるかな?程度であるが、反対咬合を放っておいて治るか?と言われると、今の状況では不確かではあるがその可能性は低そうであり、乳歯から永久歯に生え変わり骨格が揃ってくる中学3~高校生頃には歯科矯正の必要性を考えることとなるかもしれない。と。
現時点で考えられる治療法
乳歯と永久歯が混在している今は、先ずは上顎の前歯が少しガタガタしているのでブリッジで揃えてあげる事。その具合を見て、必要であるならば、永久歯が生えそろい骨格が定まってくる中学3年~高校生の頃に少し抜歯して奥に引っ込めるのが1番綺麗に揃いそうである。抜歯は保険医療なので、いつもの掛かりつけ医に頼む事になる(日本では歯科矯正は口唇口蓋裂等の保険適用となるものもありますが、審美矯正は自費診療である。)。と。
費用説明
ブリッジ(歯の上にワイヤーを器具とゴムで固定し並びを整えていく)を使用した場合と、予想される治療期間(ブリッジ着用期間は大体1年ほどでしょうとの判断)とで算出。娘の場合は大体30万円程を提示される(初診相談料、治療判断確定後検査料、経過観察処置料とは別)。

初診日は、それらの全てを持ち帰って家族会議をした。印象的だったのが、「子供の成長を見守りながらベストなタイミングで治療をする。」というドクターのお考え。早く始めれば、早く終わる訳でもないし、早く始めれば抜歯をしなくて済むとも言えない。早く始めれば沢山の器具を装着しないで済むし、治療費が安くなるとも限らないと。その子の気にしている具合にもよるし、ご家庭の家庭環境(受験、親の転勤、留学、はたまたスポーツなど)も考慮しなければならないから、と。
我が家の判断
小さな頃から指摘され続けていた事、歯磨きがしづらいデコボコになっていた事、そして関係のない綺麗な歯がすり減っていた事、何よりバレエを愛する娘が、高学年になって本気でやり始めたいと決めてしまった時に歯並びで辛い思いをさせたくなかった事、家族の中で反対咬合が居るのだが常に(歯科矯正をしておけばよかった)と後悔していること…産まれた時にお名前をプレゼントした時の様に、歯並びも一生物だから親である私たちがプレゼントしよう。と決めた我が家でした。
矯正歯科は(高い)(痛い)というイメージが1人歩きしているせいか、とても敷居が高い様に感じていたのだが、初診時において丁寧な説明をして頂き、娘の歯の成長をしっかりと具現化出来た様な気がして安心出来た。娘にも治療するにあたって、沢山の努力を強いることになるのだが、彼女はその後頑張ってくれて、器具を装着する期間は1年予想のところ、8か月で済んだ。
迷っていらっしゃるご家庭は、気軽に、相談だけでもしてみたらどうだろうか。ぼんやりしたイメージが具現化するだけでも、子供の歯や口腔の成長過程をしっかりと見つめなおすことが出来る。案ずるより産むが易しである。
検査~治療~メンテ、はまた後日!